生きていること、それだけで幸せ ― 命の尊さに気づく暮らし ―

私たちは、毎日を当たり前のように過ごしています。

朝、目が覚めること。自分の足で歩けること。ご飯を食べられること。家族や友人と話ができること。

普段は特別なことだと思わずに過ごしているかもしれません。

けれど、ふと立ち止まって考えてみると、今日も命があり、生きていられるということは、決して当たり前ではありません。

命の尊さは、どれだけ考えても計り知れないものです。

それなのに、私たちは忙しさや悩みの中で、その大切さを忘れてしまうことがあります。

もっとお金があれば。もっと認められれば。自分の思いどおりになれば。

そんなふうに、今、自分が持っているものよりも、まだ手に入れていないものに心を向けてしまいます。

もちろん、より良い生活を求めることは悪いことではありません。

ただ、その一方で、今ここにある命の尊さを忘れずにいたいと思うのです。

尊い命1

生きていることの喜びを感じる

もし、朝起きたときに「今日も生きている」と心から感じられたら。

おいしく食事ができたときに、「食べられるって幸せだな」と思えたら。

大切な人と何気ない会話を交わしたときに、「こうして一緒に過ごせることはありがたいな」と感じられたら。

いつもの景色も、いつもの暮らしも、少し違って見えてくるのではないでしょうか。

幸せというと、何か特別な出来事や、大きな成功を思い浮かべる人もいるかもしれません。

けれど、幸せのすべてが、何かを手に入れたときに訪れるわけではありません。

自分が今、生きていること。その喜びを心から味わうこと。そこにも、かけがえのない幸せがあるのだと思います。

生きていることを嬉しいと感じ、その喜びが心の底から湧き上がってくる。

そんな瞬間が増えていけば、私たちの心は、今よりもずっと豊かになるのではないでしょうか。


天理教に教えられる「生かされている喜び」

天理教には、人間の身体は親神様からお借りしている「かしもの・かりもの」である、という教えがあります。

自分の身体は自分だけの力で自由につくり、動かしているものではありません。

心臓が動き、呼吸ができ、食べたものが身体の力になり、自然の恵みによって日々の生活が支えられています。

普段は意識することの少ない働きの一つひとつが、私たちの命を支えてくれています。

そう考えると、生きているということは、自分一人の力だけで成り立っているのではないと気づかされます。

太陽の光や雨、大地の恵み、空気、そして周りの人たちとのつながり。

さまざまな働きに支えられながら、私たちは今日という日を生きています。

天理教では、そうした命の働きを親神様のお恵みとして受け止め、感謝する心を大切にしています。

「生きていてよかった」

「今日も一日を過ごすことができた」

その喜びに、親神様への感謝の気持ちが加わると、普段の何気ない暮らしの中にも、ありがたさを感じられるようになるのではないでしょうか。

尊い命2

命の喜びが、人を思いやる心につながる

自分が生きていることを幸せだと感じられるようになると、周りの人の命や存在も、自然と大切に思えるようになるのではないでしょうか。

自分の命がかけがえのないものであるように、目の前にいる人の命も、同じようにかけがえのないものです。

年齢や立場、考え方が違っていても、一人ひとりに大切な命があります。

だからこそ、相手を傷つける言葉を少し控えてみる。困っている人がいたら、できる範囲で手を差し伸べてみる。身近な人に、感謝の気持ちを伝えてみる。

そんな小さな行いも、命を大切にする生き方の一つだと思います。

誰もが自分の命を喜び、周りの人の命も大切にできるようになれば、人と人との関係も少しずつ温かくなっていくでしょう。

そして、誰もが生きていることの幸せを感じられる世の中になってほしい。

それが、今、私自身が強く願っていることです。


今日、生きている喜びを感じてみる

毎日の暮らしには、思いどおりにならないこともあります。

悩みや不安を抱え、前向きな気持ちになれない日もあるでしょう。

だからといって、いつも幸せを感じていなければならない、ということではありません。

ただ、そんな日々の中でも、ときには立ち止まって、自分の命に目を向けてみたいと思います。

今日も目が覚めたこと。

誰かと話ができたこと。

温かい食事をいただけたこと。

空を見上げ、季節の移り変わりを感じられたこと。

そうした何気ない一つひとつに、命があるからこその喜びがあります。

生きていることは、決して当たり前ではない。だからこそ、今ある命を喜び、感謝しながら歩んでいきたい。

自分の命を大切にし、周りの人の命も大切にする。そして、自然の恵みや、命を支えてくださる親神様のお働きにも感謝する。

そんな心を一人ひとりが持つことができたなら、私たちの暮らしは、もっと温かく、喜びに満ちたものになっていくのではないでしょうか。

生まれてきたこと。今、生きていること。

その喜びを、心の底から味わえる日々を大切にしていきたいと思います。

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会長プロフィール

担当者の永島です。担当者の永島です。
言葉にならない思いを抱えたまま、ここまで読んでくださりありがとうございます。
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
もし、誰かに少し話してみようと思えた時は、静かにお話をお聴きします。